絵ろうそく|仏壇仏具まつかわ
2021/04/06
日本のろうそく
日本でろうそくの生産が始ったのは室町時代からと言われます。当時はたいへんな貴重品だったので、宮廷、貴族や一部の寺院でのみの使用とされていました。ろうを搾り取る漆やハゼの木の栽培が各藩で奨励されると、生産量は大きく伸びました。とは言っても、とても高価な照明であることに変わりなく、当時の民衆の日常生活で使われることはあまりありませんでした。
ろうそくが広く全国に普及するのは明治時代に入ってからで、西洋ろうそくの国産化が始まってからです。同時に和ろうそくは、用途が儀式に限定され、減産を余儀なくされました。その後、“明かり"の主役は、ガス灯や石油ランプ、そして電灯と目まぐるしく入れ替わっていきました。