簡単仏具磨き｜仏壇仏具まつかわ

日々のお参りでさえ、慎重に扱っているおだけに、「素人が軽々しくお掃除してもいいのだろうか？」「業者さんに頼まないとダメなのでは」と考えている方が少なくないといいます。特に「金仏壇」は、お掃除どころか、「あちこち触れたら壊しそう」と考えてしまいがち。

しかし、注意すべきポイントを押さえておけば、誰にでもお仏壇のお掃除はできます。仏教の中には「一に掃除、二に勤行、三に学問」といって、清掃の大切さを説く宗派もあるように、仏さま、ご先祖様のおわすお仏壇は常にきれいにしておきたいものです。

仏具を掃除する時には、手袋やマスクを身に着けましょう。
手袋をしていれば仏具に皮脂や水分、指紋を残すこともなく、磨き剤や洗剤の使用による手荒れや金具によるケガも防げます。

さらにマスクを着用しておけば、掃除中にホコリを吸い込んだり、湿気を含んだ息が仏具にかかるのも回避できます。

準備ができたところで、実際の仏具のお手入れ方法を紹介します。

仏壇の仏具はほとんどが真鍮製の鋳物ですが、実はその仕上げの方法は大きく3種類の真鍮製・アルミ製・メッキ加工に分かれていて、それぞれお手入れ方法が異なります。

今回は真鍮製の仏具の簡単な洗浄方法を紹介します。

真鍮製品の仏具は空気に触れているとどうしても黒っぽく変色してしまいお磨きが必要になります。

年末やお盆前の仏具磨きと言えば金属磨きの液体を布につけてゴシゴシと力いっぱいこすって綺麗にした人もたくさんいると思います。しかし、テガールと言う商品を使えば少ない労力で仏具の輝きを取り戻すことが出来ます。

テガール原液100ccに対して水3000cc (テガール液をボトル丸ごと一本に対して2Lペットボトル1本と半分の水の量です) ※原液を直接かけてみたところ妙に白光りしてしまい、仏具を傷めてしまう可能性がありますので注意しましょう。

作った液体の中に仏具を浸けこみます。真鍮製の仏具のみです。金メッキ加工してあるものはやめておきましょう。 あらかじめホコリは落としておいたほうが後々液が黒ずんでしまって液の見た目がよくないです。

浸ける時間は3分以内くらいがいいです。まだきれいな仏具を洗う場合は10秒ほどでも大丈夫です。何回も液に入れたり出したりして汚れの落ち具合を確認します。

長い時間浸けて放置しておくと仏具が赤くなってしまうので要注意！ 

赤くなってしまったらピカールなどの金属磨きで磨くしかありません。

きれいな水で液を念入りに洗い流しましょう。液が残っているとその部分だけ赤くマダラになってしまいます。

タオルなどで水気をとってしばらく乾燥させます。

テガール液につけるだけでもかなりきれいになりますが、付属のテガールダスターという布で仕上げ磨きをすると光沢が全然違います。