唐木仏壇|仏壇仏具まつかわ
2021/05/10
唐木仏壇に使われる主な素材
黒檀、カキノキ科の樹木。代表的な唐木材のひとつ。耐久性があり、硬くて光沢があるのが特徴。インドネシア・スラウェシ島産の縞黒檀が有名。
- 紫檀、マメ科の樹木で、代表的な唐木材のひとつ。タイ・ラオス・ベトナムなどを原産地とし、古くから重用されてきた木材です。赤みを帯びた木肌で、赤褐色・濃紫色・黒などの縞模様があります。
- 鉄刀木、マメ科の樹木で、代表的な唐木材のひとつ。主に東南アジアで産出されます。美しい斑模様が特徴。心材は紫黒色・黒褐色。
- 桑、桑科の樹木。特に良材とされるのが、伊豆諸島の御蔵島や三宅島で産出される「島桑」です。緻密な年輪と美しい木目が特徴。国内の銘木の中では最高級とされます。
- ケヤキ、ニレ科の樹木。日本の代表的な銘木のひとつです。日本国内の多くの地域(北海道を除く)、台湾、中国などで産出されます。板目が美しく、硬い材質のため、仏壇に向いています。寺院仏具や神棚などにも使用されています。
代表的な唐木仏壇
東京唐木仏壇
東京都や埼玉県で製造される唐木仏壇です。桑・ケヤキ・屋久杉などの国内銘木、黒檀・紫檀・鉄刀木などの唐木銘木が主な材料です。あっさりとした外観が特徴です。
東京都知事から伝統工芸品の指定を受けています。
大阪唐木仏壇
大阪府で製造される唐木仏壇です。主な特徴は下記の通りです。
- 仏壇内部が三方金であること
- 両脇の金紙が板ガラスによって保護されていること
- 胴板が桟木によって固定されていること
- 桟木を外すと胴板が取り外せること
大阪府知事から伝統工芸品の指定を受けています。
徳島仏壇
個性豊かな高級唐木仏壇の中でも、徳島仏壇は特に際立った存在です。もともと家具や鏡台の一大産地だった徳島。大阪唐木仏壇の製造技術の伝来により、独自の進化を遂げた徳島仏壇が生まれました。
静岡仏壇
静岡は、1945年代後半~1955年代にかけて正宗仏壇(創価学会)の産地として躍進を遂げた地域です。その後、八宗(仏教の全宗派)仏壇の産地としても発展し、国内有数の唐木仏壇の産地となりました。
これまでに、唐木の杢張り(突板)など、多くの普及品を製造してきましたが、近年では高級仏壇も扱っています。